辞書登録サンプル集
サンプル1: 改良し→良くし
- 単純な置き換えの例。別途「改良する」などの登録が必要です
例文システムを改良します。
言い換えシステムを良くします。
サンプル2: 相次ぐ→続く
- 直前の品詞が「名詞」のとき、「が」を直前に補完します
- 文末時は「続きます」を登録しておきます
例文トラブル相次ぐシステムを停止。
言い換えトラブルが続くシステムをとめます。
例文称賛の声が相次ぐ。
言い換えほめたたえる反応が続きます。
サンプル3: 停電し→電気が止まり
- 直後の品詞が「たorて」のとき、「電気が止まっ」に置き換えます
- 「たorて」を選択すると、た, て, たり, だ, で, だりが対象になります
例文変電所の浸水により停電しました。
言い換え変電所の水につかることにより電気が止まりました。
例文変電所の浸水により停電しています。
言い換え変電所の水につかることにより電気が止まりました。
サンプル4: 流行し→はやり
- 直後の品詞が「たorて」のとき、「はやっ」に置き換えます
- 「たorて」を選択すると た, て, たり, だ, で, だりが対象になります
例文新型コロナウィルスが流行しました。
言い換え新型コロナウィルスがはやりました。
例文新型コロナウィルスが流行したことが影響した。
言い換え新型コロナウィルスがはやったことが関係しました。
サンプル5: 参加はかなわなく→参加できなく
- 直前の品詞が「名詞」のとき、「に」を直前に補完します
例文定例会議参加はかなわなくなりました。
言い換え定例会議に参加できなくなりました。
※「の参加はかなわなく」「への参加はかなわなく」も登録しておくことで、より無理のない変換が可能になります
サンプル6: 救急搬送し→救急車で運び
- 直後の品詞が「たorて」のとき、「救急車で運んだorで」に置き換え
- 「たorて」を選択すると た, て, たり, だ, で, だりが対象になります
- 末尾を「だorで」と入力して登録することができます
例文消防局の職員が救急搬送しました。
言い換え消防局で仕事をする人が救急車で運びました。
例文消防局の職員が救急搬送したことで一命を取りとめた。
言い換え消防局で仕事をする人が救急車で運んだことで命が助かりました。
サンプル7: 水増し→多くみせかけること
- 直前の品詞が「名詞」のとき、「を」を直前に補完
- 直後の品詞が「動詞」のとき、置き換えしません
- 別途「水増しし」「水増しする」など直後が動詞のパターンを登録しておきます
例文費用水増しの問題を追求した。
言い換えお金の嘘をついて多くみせかけることの問題を追求しました。
例文費用の水増しした問題を追求した。
言い換えお金の多く見せかけた問題を追求しました。
サンプル8: 交通機関→電車やバス、飛行機などの
- 修飾語を選択すると、単語の内容を詳しく説明する語になります。
- 直前に登録した名詞の50%以上の単語の重複がある時は重ねて修飾しません
例文明日は朝から交通機関の情報に注意してください。
言い換え明日は朝から電車やバス、飛行機等の交通機関の情報に注意してください。
例文明日は朝から電車やバスなどの交通機関の情報に注意してください。
言い換え明日は朝から電車やバスなどの交通機関の情報に注意してください。(重複して修飾しないケース、言い換えていません)
サンプル9: メディア→新聞、テレビ、ラジオなど
- 直前の品詞が「名詞or接頭語」のとき、代替テキスト「(新聞、テレビ、ラジオなど)」を代替修飾語にする
- 直後の品詞が「名詞」のとき、「例外 (変換しない)」をあわせて指定
例文メディアの責任は大きい。
言い換え新聞、テレビ、ラジオなどメディアの責任は大きいです。
例文地域密着メディアとして発足した。
言い換え地域密着(新聞、テレビ、ラジオなど)メディアとして発足しました。
例文メディアリテラシーを鍛える必要がある。
言い換えメディアリテラシーを鍛える必要があります。
サンプル10: 無作為→ランダム、偶然に
- 単語の後ろに括弧をつけて補足を追加します
- 「無作為(ランダム、偶然に)」への置き換えと同じです。
例文無作為に抽出しました。
言い換え無作為(ランダム、偶然に)に選びました。
サンプル11: 東日本大震災→2011年3月11日、
東北地方や東日本であった、とても大きな地震のこと
- 固有名詞の説明などを、文章の後に補足文で追記します。
例文経済へのダメージは東日本大震災以来となりそうです。
言い換え経済へのとても悪い影響は東日本大震災以来となりそうです。東日本大震災とは2011年3月11日、東北地方や東日本であった、とても大きな地震のことです。
サンプル12: 懲戒処分→悪い行ないに対する罰をあたえること
- 言い換えられないものは、文章の後に補足文を追記します。
例文都は今日、当該の職員を懲戒処分にすると発表しました。
言い換え都は今日、あてはまる職員を懲戒処分にすると発表しました。懲戒処分とは悪い行ないに対する罰をあたえることです。
サンプル13: 凍結し→氷になり
- 直後の品詞が「たorて」のとき、「氷になっ」に置き換えます
l 係り受け元に「資金,計画,案,拠出,予算,口座,取引,取り引き,新設」を含む時、意味 (代替)「一時停止し」、直後の条件 (代替)「一時停止し」を代わりに使います。
例文路面が凍結しているのでご注意ください。
言い換え道路が氷になっているので注意してください。
例文アクセス集中により午後の取引を凍結した。
言い換えアクセス集中により午後の取引を一時停止しました。
サンプル14: 強い警戒が必要です。→とても強く注意してください。
- 置き換え(短文)は単純な文字列の置換です。処理速度が遅く、システムの負荷が大きいですが確実に置き換えられます。
例文明日は激しい雷雨に強い警戒が必要です。
言い換え明日は強い雷をともなう雨にとても強く注意してください。
サンプル15: 問合せ→問い合わせ
- 表記揺れは、他のオプションよりも先に処理します。
- 表記揺れとして登録された単語を含む新しい辞書が登録されたとき、表記揺れを吸収してから登録します。(たとえば、「問合せフォーム」と入力すると「問い合わせフォーム」に置換してから登録します。)
例文不明点はお問合せください。
表記揺れ処理不明点はお問い合わせください。
言い換えわからないところは問い合わせてください。
サンプル16: まったくもって→(削除)
- 言い換える際に、やさしい日本語としては不要な単語を削除処理します。
例文まったくもって迷惑な話だ。
言い換え迷惑な話です。
補足 : 別辞書への置換条件
係り受け元、係り受け先によって別の言い換えをするとき、それぞれの(代替)の欄が何を代替しているのかは、下記の図の通りです。
ふりがな登録時の注意事項
オプション=なしとすると、ふりがな用辞書になります。
一文字の人名の読みの登録について
平(たいら)、正(ただし)、実(みのる)、和(ひとし)、保(たもつ)など、一文字の人名を登録すると、他の単語の読みに影響が出る可能性があります。
例 : 「平和」→「たいらひとし」
誤変換を避けるため、以下の3つの方法を推奨します。
a. 姓+名の固まりで辞書を登録する
この時、姓名の間に空白文字がある場合、それを含めて登録します。
b. 1文字で登録した単語の「優先度」欄に大きめの数字を入れる
1〜5000くらいの数値を入力することで、優先度を調整できます。
数字が小さい方が優先度が高く、数値が大きいほうが優先度が低くなります。0の場合は自動調整されます。
c. 元々のページにルビを付ける
元のページにルビが付いている時、ルビの付け直しはしません。
例えば、特定の箇所のみ「平和」を「ひらかず」としたい時は、元のページで「<p><ruby>平和<rt>ひらかず</rt></ruby></p>」のように、明示的にルビを付けておくと、変換後のページではシステムがルビを振り直さないため、正しいふりがなとなります。
尚、ページの変換結果については、一度表示されると元のページが変更されるまでキャッシュされます。辞書のどれかひとつでも単語を更新、追加・削除するとキャッシュはクリアされます。